空間に馴染むディティール
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空間に馴染むディティール

住宅の設計で、意外と悩むのが「通気」と「デザイン性」のバランス。 そんな時に便利なのが枠なしの木製ガラリです。

writer齋川日菜

齋川日菜

木製だからこそ、床材に溶け込む色合い

木製の床ガラリは、塗装によって床材と同じ色味に仕上げることができ、空間の中で主張しすぎず自然に馴染みます。

特にリビングなど、視線が集まりやすい場所に設ける際は、床に溶け込んでノイズにならないことがとても大切です。

家具や仕上げのデザインを邪魔せず、全体の雰囲気を壊さずに通気の役割を果たしてくれます。

空間との取り合いに合わせて

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枠がない分、納まりは難しくなりますが、空間への馴染み方は格別です。

こちらの施工例では、斜めの窓に合わせてガラリも斜めに。

見た目はさりげなくても、実は大工さんの技が光るこだわりの納まりでした。

現場では、仕上がりをイメージして納まりを検討したり、時には職人さんと一緒に細部を擦り合わせながら進めています。

シンプルな中に、ちゃんと理由があるディティール。

そんな設計が暮らしに寄り添ってくれたら嬉しいです。

Writer

齋川日菜

設計

齋川日菜

カメラが趣味で仕事でもプライベートでも沢山写真を撮っています。美味しいものを食べに出かけたり、音楽を聞くのも好きです。20代の目線から、設計の目線から皆様に新しい情報をお届けしていきたいと思います。