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「夏の水辺の安全対策」--実体験から伝えたいこと
夏休みやお盆の時期は、川や海、プールなど水辺で過ごす機会が増えます。しかしその一方で、全国的に水の事故が多発するのもこの季節です。警察庁や消防庁の統計によると、毎年夏場には子どもから高齢者まで多くの命が水辺で失われています。
今回は、私自身の子どものころの体験を交えて、水の事故の怖さと防ぐための基本的な注意点をお伝えします。
小学6年生の夏に起きた出来事
私は北海道登別市出身で、実家は川まで直線距離で約70m、海まで約300mの場所にありました。幼いころから川や海で遊ぶのが当たり前の環境で、よく友達と膝くらいまで海に入ったり、川辺を歩いたりしていました。
ある日、小学6年生の夏。友達の家(私の家よりさらに海側)で遊んでいると、突然ひとりの男性が駆け込んできて、「海で子どもが流されてしまった、救急や警察に連絡してほしい」と言いました。当時はまだ携帯電話が普及していなかった時代です。
友達のお母さんが警察に連絡し、私たちも一緒に海へ向かいました。そこには近所の顔なじみのお母さんと、そのお母さんが連れてきた小学校低学年の男の子たちがいました。そのうちのひとり、彼女の子どもではない男の子が、あっという間に波に飲まれて姿が見えなくなったというのです。
消防や警察が到着し、皆で海を見ながら必死に探していると、遠くに何か白いものが浮かんでいるように見えました。私がそれを指さして大人たちに伝え、双眼鏡で確認すると、それがその男の子だとわかりました。すぐに救助され救急搬送されましたが、残念ながら助かりませんでした。
実家近くのその海は遊泳禁止区域で、泳ぐために海に入る人はほとんどいません。ただ、地元で育った私たちはよく海辺で遊び、膝くらいまでなら海に入ることもよくありました。私自身も、ある場所から急に深くなり、水の温度が変わるところがあるのを知っていて、そこから先には行かないと心に決めていました。その日、波が特別高かったわけでも荒れていたわけでもありません。それでも、事故はほんの一瞬で起きてしまったのです。
川や海は、あっという間に潮位が変わります。干潮時には通れる場所も、満潮になると通れなくなり、帰れなくなることもあります。私自身も夢中で遊んでいて危ない経験をしたことがあります。
この事故で、何もできずに呆然と立ち尽くすそのお母さんの姿が、今も目に焼き付いています。自分の子どもではなく、預かっていたよその子どもが亡くなるという、そのつらさは想像を絶します。毎年夏になると、水の事故のニュースを見るたびに、その日のことを思い出し、胸が締めつけられるような気持ちになります。
水の事故を防ぐためにできること

- 遊泳禁止区域では絶対に入らない
- 子どもから目を離さない(数秒の油断が命取り)
- ライフジャケットの着用(川・海遊びでは必須)
- 急な深みや潮の流れを避ける
- 「戻れる場所」までの距離を常に意識する
まとめ
水の事故は、身近な場所でも、波が穏やかに見えても、ほんの一瞬で命を奪います。楽しい夏の思い出を悲しい記憶にしないためにも、油断せず、家族や友人とルールを決めて水辺での時間を楽しんでください。
せっかくの夏休み、安全に楽しく遊んでたくさんの思い出をつくってくださいね。