家づくりコラム

北海道の熱源、どう選ぶ?

清水未来

清水未来

こんにちは!

今回は最近よくご質問をいただく、熱源の選び方についてお話したいと思います。

住宅を建築する際には熱源の選択が必要となります。

建築先の会社によっておすすめも異なるとは思いますが、一般的な内容について今回は書かせていただきます。

あくまでも参考の一つとして読んでいただけますと幸いです。

1. 都市ガス(天然ガス)

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単価が比較的安定していること、またプロパンガスより単価が安い為、人気の熱源です。

都市ガスの管が通っている地域を、土地探しの条件としている方もいらっしゃいます。

ただ徐々に単価は上がってきており、以前のように都市ガスはとても安い!という時代ではなくなっているようです。

・メリット

ガス管が地中に埋まっているので敷地にボンベなど置く必要がない

ボイラーを省スペースで置くことができる

・デメリット

ガス管が前面道路まで通っていないと工事費が高くなる

地中にガス管が埋まっているので、何らかの工事で敷地を掘削するときには注意が必要

2. LPガス(プロパンガス)

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敷地内にバルクと呼ばれる大きいタンクや、ガスボンベを置いて使用します。

価格は都市ガスよりは少し高く、賃貸のLPガスよりはお安いのが一般的です。

・メリット 

ボンベのタイプであれば、敷地内に省スペースで設置可能

室内に置くボイラーも省スペースで設置可能

災害時の復旧が早いと言われています(※被害状況による)

・デメリット 

都市ガスに比べて使用料が割高な場合が多い

→契約先によっては都市ガスとあまり変わらない価格設定もあります

バルクを設置する場合は土台の工事費がかかる

ガスボンベの見た目がよくない

※集中プロパンガス

集中プロパンガスは都市ガスのように地中にガス管が埋まっており、対象地域の方のみ利用できます

・メリット

敷地にボンベを置く必要がないこと

・デメリット

契約数に上限があるため、申し込みのタイミングによっては利用できない場合があります

3. 灯油

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20年以上前の住宅では一番普及していた熱源で、当時は価格が最も安いと言われていましたが、ここ数年価格が大きく上昇しているので、採用率は低めになっています。

・メリット 

灯油タンクに燃料を備蓄しておくことができる

コンセント不要のポータブルストーブに給油することで、災害時でも非常用の熱源として利用可能

リッター計算なので、基本料金の設定がない

・デメリット 

価格の変動が激しい、灯油タンクを置く場所が必要

タンクから灯油を盗まれる可能性がある(※盗難防止の対策をされている方もいます)

4. 電気

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10~15年位前の住宅で多かったのがオール電化住宅。当時はコストが一番安いと言われ、北海道では他県に比べ特に普及していました。

震災の後に大きく値上がりしたため、オール電化に抵抗を持つ方も増えてしまいましたが、現在はヒートポンプユニットを使用して熱の再利用ができるため、光熱費は想像されるよりお安いです。

特にYUCACOシステム採用住宅の場合、オール電化が一番光熱費を抑えることができます。

・メリット 

火災の心配が少ない

太陽光システムと蓄電池あれば、災害時に使用可能

・デメリット 

設備にかかる初期費用が高い

停電時に太陽光システム等がない場合、家の設備を利用することが出来なくなる

結局何がオススメなの?

燃料は時代によって価格が変動する為、10年後・20年後はどうなっているかわかりません。

実際に北海道での採用率を見ても、昔は灯油、10年くらい前までは電気、この10年くらいはガスが一番多く、今後も変わっていくことが予想されます。

アシストホームでは、暖房システムとの組み合わせや使い方によっても金額が変わるため、お客様に合わせた熱源のご提案を行っています。

お気軽にご相談くださいね!

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〇2021年のこちらのコラムを元に、記事を更新しました。

熱源の選び方

この2年でも様々な情勢の変化があり、熱源の考え方も少し変わってきていますので、ぜひ過去のブログも参考にしてくださいね!

〇熱源と強い関わりを持つ暖房器具についてはこちら

北海道の暖房、何がいい?

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